春日会慈善会(三越劇場 2024.11.26)
秋の春日会小唄フェス。今回は三曲弾かせて頂きました。
・昔隅田に
伊勢物語の中で在原業平が隅田川で群れている鳥の名を船頭にたずねたら「あれっすか?都鳥っす」と教えてもらい、そこで一句「名におわば いざ言問わん都鳥 我が思う人は ありやなしや」と詠んだら船上の人々は京を思い出し泣いちゃったとかなんとか。
そんな都鳥が時空を羽ばたき、粋人の魂に止まり木して小唄を生む。
イントロが隅田川の流れを連想させるフレーズで弾いてて楽しい曲でした。
ザ・粋な小唄って感じ。
自己評価は勘所を確認したいがために何回も頭を動かしてしまったので、そこはマイナス。
弾き方の強弱でドラマは作れた。そこは、まぁ、合格。
・銀杏がえし
銀杏返しに黄八丈、、、、。全く知らない謎のワードから唄が始まる。
銀杏返し=幕末ごろ10代前半から20歳未満ぐらいの少女に結われた髷で、芸者や娘義太夫にも結われるようになり、明治以降は30代以上の女性にも結われるようになった。
黄八丈=黄八丈(きはちじょう)は、八丈島に伝わる草木染めの絹織物。 島に自生する植物の煮汁で黄色、鳶色、黒に染められた糸を平織りまたは綾織りに織り、縞模様や格子模様を作ったもの。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
なるほど。髪型と服装で若い娘とわからせる作詞家のテクニックですね。僕は替手を担当。本手と替手が合体するとかなり複雑な曲になりますね。
トチるのが怖いので、唄も本手もほとんど聴かずロボットみたいに譜面通り弾きました。
・明けの鐘
激ムズ曲。二上りから三下りへ転調するという曲を初めて勉強させて頂きました。
一の糸が全音上がるのですが、そうするとサワリが死ぬ。
そこをどうやって誤魔化すかを研究した結果を舞台で発表してみました。
意外と上手くいったと思います。
そんなこんなで今日はおしまい。
次回の春日会は6月、三越劇場になると思います。
その前に同会場で4月の第一日曜日に栄芝会があるのでご興味のある方はぜひいらして下さい。
0コメント